仕事や買い物に出かけるとき、「愛犬をひとりで留守番させるのはかわいそう」と感じていませんか?
実は、犬のお留守番は、必ずしもかわいそうな時間ではありません。
安心できる環境と習慣が整っていれば、落ち着いて眠って過ごせることも多いと言われているんです。
[YUUF]
この記事では、犬のお留守番はかわいそうなのか?という疑問を解決し、ワンちゃんはどう思っているのか、どのくらいの時間なら無理が少ないのかを解説していきます。
他にも、犬に「ごめんね」と伝える方法、愛情不足のサインについてもお伝えするので、ワンちゃんの留守番が不安な方は、きっと役に立つ内容です。
- 犬が留守番中に感じやすい気持ち
- 6時間から15時間までの留守番リスク
- かわいそうにしないための環境づくり
- 共働き家庭でもできる接し方と対策
犬のお留守番はかわいそう?
「留守番させてかわいそう」と思うのは、ワンちゃんへの深い愛情の証です。
でも実は、犬の留守番は必ずしも不幸な時間になるわけではないんです。
犬は留守番をどう思っている?
犬はもともと、群れで生きる社会性の高い動物です。大好きな飼い主さんのそばにいたいと思っているし、ひとりになると不安を感じやすい子もいます。
そのため、出かけた直後に玄関のドアをじっと見つめたり、しばらく鳴いてしまうこともあるんですよね。
でも、全てのワンちゃんが留守番中ずっと悲しい思いをしているわけじゃないんです。
毎日安心できる環境で過ごしていて、「この人は必ず帰ってくる」と学習している子は、留守中のほとんどをぐっすり寝て過ごすことが多いです。
犬にとって留守番は、刺激が少ない”静かな休息時間”になることもあると言われています。
大切なのは留守番を特別な不安イベントにしないこと
出かける前に大げさに謝ったり、帰宅時に過剰に騒いだりすると、犬は外出と再会の落差を強く感じ、不安が感じやすくなることがあります。
特に気をつけたいのが、飼い主さんの不安がワンちゃんにそのまま伝わってしまうこと。
犬は声のトーン・表情・動きの変化に、ものすごく敏感です。
飼い主さんが毎朝つらそうに出かけると、「何か怖いことが起きるのかな…」とワンちゃんも感じ取ってしまうかもしれません。
留守番をかわいそうにしない第一歩は、飼い主さん自身が深呼吸して、いつもの日常の一部として出かけることです。
もちろん、長時間放置してよいという話ではありません。犬が安心して待てる時間と環境を整えることが前提になります。
留守番でも犬が幸せな条件とは?
留守番中もワンちゃんが穏やかに過ごすためには、まずは、生活の「基本」を整えることが一番の近道です。

まず第一に、留守番前に排泄を済ませていること。
トイレを長時間我慢しなければいけない状況では、ワンちゃんはなかなかリラックスできません。
第二に、新鮮な飲み水が十分にあること。
第三に、暑すぎず寒すぎない室温が保たれていることです。特に夏と冬は、エアコンを含めた温度管理が命を守る重要な対策になります。
それから、安心して眠れる寝床も欠かせません。
部屋全体を自由にするよりも、危険物を片付けたうえでクレートやサークルなど「ここにいれば大丈夫」と思える場所を用意してあげると、落ち着ける子が多いです。
- 外出前に散歩や排泄を済ませている
- 飲み水が複数箇所に用意されている
- 室温と湿度が安全に保たれている
- 誤飲しそうな物が片付いている
- 犬が自分で休める寝床がある
そして忘れてほしくないのが、
- 朝晩の散歩
- 帰宅後の声かけ
- スキンシップ
- 遊び
など、飼い主さんと一緒にいる時間の”質”がとても大事です。
日中は仕事で家を空けていても、帰宅後にワンちゃんの気持ちをしっかり満たしてあげられていれば、ウチの子はちゃんと安心して暮らせます。
逆に、一日中家にいるのにほとんど構わない・遊ばない・散歩にも行かないという状態では、心と体はなかなか満たされません。
知っておきたい犬の愛情不足サイン
愛情不足としてよく見られるサインには、
- 過剰に吠える
- 粗相
- 家具や壁の破壊
- 足先やしっぽをなめ続ける
- 食欲の低下
- 飼い主さんへの過度な後追い
などがあります。
これらは愛情不足だけでなく、分離不安・運動不足・体調不良・退屈・環境ストレスが原因になることも多いと言われています。
大事なのは、粗相や破壊をしたワンちゃんを叱る前に「なぜそうなったのか」を考えてあげること。
ワンちゃんはわざと困らせたいわけじゃなくて、不安や退屈・排泄の限界を行動で伝えているんです。
犬の気持ちを読み取りながら、生活リズムと環境を少しずつ整えていきましょう。
【かわいそう?】犬の留守番を時間別に解説
犬の留守番が何時間まで大丈夫かは、年齢・健康状態・トイレの習慣・性格・室内環境によって違います。
ここで紹介するのは、健康な成犬を中心にした一般的な目安です。
子犬やシニア犬、持病のある子では、もっと短い時間でも負担になることを覚えておいてください。
6時間留守番させるときの注意点
6時間程度なら、留守番に慣れている健康な成犬であれば、比較的落ち着いて過ごせることが多いです。
出かける前にしっかり散歩と排泄を済ませ、飲み水と安全な寝床が整っていれば、多くのワンちゃんはこの時間を睡眠と休息で過ごします。
ただし、「6時間ならどの子も絶対大丈夫」ではありません。
子犬はまだ膀胱が未発達で、食事や排泄の間隔も短いため、6時間は長すぎるケースがあります。
シニア犬も、足腰の衰えや認知機能の変化・持病によって不安が強まることがあるので、愛犬の状態に合わせて判断してあげてください。
6時間の留守番でワンちゃんがぐっすり眠れているなら、大きなストレスにはなっていない可能性が高いです。
でも、吠え続ける・帰宅時に異常なほど興奮する・粗相が増えるという様子があるなら、留守番の時間だけじゃなく、留守番前後の過ごし方も見直してみてください。
8時間留守番させるときの注意点
8時間の留守番は、共働き家庭ではよくある現実的な時間です。
健康な成犬なら対応できる子もいますが、排泄・空腹・退屈の負担が少しずつ出始める時間帯でもあります。
朝にしっかり散歩して、排泄を済ませてから留守番に入れることが大切です。
散歩はただ歩くだけでなく、においを嗅ぐ時間をしっかり作ってあげると、ワンちゃんの脳が刺激されて満足感につながりやすくなります。
8時間を超えそうな日は、水を1か所にまとめるのではなく、倒れにくい器や給水器を複数用意しておくと安心です。
夏場は特に、停電やエアコンの不調も想定して、直射日光が入り込まない部屋づくりを意識してください。
8時間の留守番では退屈対策も重要
ただし、おもちゃなら何でも置いてよいわけではありません。
噛みちぎれる素材・飲み込めるサイズ・ひも状のものは誤飲につながる危険があるため、留守番中に使うおもちゃは慎重に選んでくださいね。
それから、帰宅後すぐにワンちゃんが興奮して飛びついてきたとき、すぐ大騒ぎで応じるよりも、少し落ち着くのを待ってから声をかけるほうがいいことがあります。
再会の興奮を毎日大きくしすぎると、留守番中との落差が強まって不安を助長してしまうことがあります。
10時間留守番させるときの注意点
10時間の留守番は、健康な成犬であっても負担が出やすい時間です。個体差はありますが、排泄・空腹・退屈・不安の面で、かなり限界に近づいてくる子も少なくありません。
特に、外でしかトイレをしない犬の場合、10時間の我慢は体に確実な負担をかけます。
膀胱炎や尿路トラブルのリスクを考えると、室内トイレの練習は早めにしておくのがおすすめです。
室内で排泄できるワンちゃんでも、「トイレが狭い」「寝床に近すぎる」「シートが汚れていて嫌」といった理由で我慢してしまう子がいます。
10時間を超えそうな日は、自動給餌器やペットカメラを使うだけじゃなく、可能なら家族・知人・ペットシッターに途中で様子を見てもらうことも検討してみてください。
機械にできることと、人が確認すべきことは分けて考えると安心です。
日常化しているなら対策見直しが必要
10時間留守番が日常化している場合は、対策の見直しが必要です。
犬が平気そうに見えても、排泄を我慢している、退屈を睡眠でやり過ごしている、体調不良のサインが出にくいだけという場合もあります。
帰宅後に散歩へ行き、たくさん触れ合うことも大切ですが、それだけで長時間留守番の負担が完全になくなるとは限りません。
日中の環境・トイレ・水分・温度・安全対策を総合的に整えることが大事です。
12時間以上留守番させるときの注意点
12時間以上の留守番は、犬にとってかなりの長丁場です。
健康な成犬でも、排泄・空腹・精神的な退屈が積み重なっていくため、基本的には避けたい時間です。
ワンちゃんは人間みたいに、時計を見ながら「あと何時間で帰ってくる」と事情を理解して待つことができません。
「飼い主さんは必ず帰る」と学習している子でも、排泄の限界や喉の渇き・室温の変化など、体への負担は全く別の問題です。
12時間以上の外出がたまに発生するなら、事前に対策を組んでおくことが必須です。
- ペットシッターに途中で来てもらう
- 犬の保育園やデイケアを利用する
- 家族や信頼できる人に様子を確認してもらう
などの手段があります。
| 確認項目 | 12時間以上で必要な対策 |
|---|---|
| 排泄 | 広めのトイレスペースや途中訪問を検討 |
| 食事 | 自動給餌器を使う場合も動作確認が必要 |
| 水分 | 複数の給水場所を用意 |
| 室温 | エアコン、遮光、停電時の備えを確認 |
| 安全 | 誤飲物、コード、ゴミ箱を完全に片付ける |
どうしても長時間の外出が続く生活なら、ワンちゃんの性格や年齢に合った外部サービスを取り入れることをおすすめします。
悲しい犬が留守番で死んでたケース
犬が留守番中に亡くなっていたという話は、聞くだけで胸が締め付けられますよね。
原因はひとつとは限らず、
- 急な病気
- 熱中症
- 誤飲
- 窒息
- 心疾患
- 胃拡張胃捻転症候群
- 低血糖
- 事故
など、さまざまな可能性があります。
特に夏場の熱中症には十分な注意が必要です。室温が上がった部屋では、ワンちゃんは体温調節が難しくなります。
短頭種・シニア犬・肥満気味の子・心臓や呼吸器に不安がある子は、よりリスクが高いとされています。
誤飲も、留守番中に起こりやすい事故のひとつです。
小さなおもちゃの部品・靴下・ひも・電池・薬・チョコレート・観葉植物・洗剤などは、ワンちゃんの命に関わることがあります。
退屈しのぎで噛んでいたものをうっかり飲み込んでしまうケースもあるため、留守番エリアに危険物を置かないことが鉄則です。
持病のある子やシニアのワンちゃんは、留守番前の小さな体調変化も見逃さないようにしてください。
食欲がない・呼吸が荒い・ぐったりしている・嘔吐や下痢がある・歩き方がおかしい──そういった様子がある日は、長時間の留守番を避ける判断も大切です。
長時間ケージで留守番させるのは危険?
ケージやクレートは、正しく使えばワンちゃんにとって「ここにいれば安心」と思える大切な場所になります。
でも、長時間ずっと狭いケージに閉じ込める使い方はNGです。寝返りや方向転換もままならない狭い空間では、体と心の両方に大きな負担がかかります。
犬はもともと、寝床の近くで排泄することを嫌がります。
ケージの中に寝床とトイレが隣り合っていると、排泄を我慢したり、排泄物を踏んでしまったりすることがあります。衛生環境の悪化は皮膚トラブルやストレスにも直結しやすいです。
おすすめは、クレートを寝床として置き、その周囲にサークルやゲートで安全な活動スペースを作る方法です。
クレートの扉を開けた状態にしておけば、眠いときは中に入り、トイレに行きたいときは外に出られる。ワンちゃんが自分でコントロールできる環境が理想的です。
理想は寝床・トイレ・水飲み場を分ける
犬が自分で移動できる範囲を確保しながら、誤飲や感電、落下物の危険がない空間を作りましょう。
ただ、部屋全体を自由にすることが必ずしも正解とは限りません。
- コードを噛む
- 家具を壊す
- 高い場所に登る
- ゴミ箱をあさる
といった行動がある子は、安全に区切られたスペースのほうがワンちゃんを守れます。
愛犬の性格と行動に合わせて、自由と安全のバランスを取ることが大切です。
お留守番で犬をかわいそうに思わないための5つの対策
留守番の罪悪感を減らすために大切なのは、ワンちゃんが安全に過ごせる準備をコツコツ積み重ねていくことです。
今日からすぐに取り入れやすい5つの対策を見ていきましょう。
散歩と排泄で不安を減らす
留守番前の散歩は、ワンちゃんの不安や退屈を減らすための大切な準備です。
体を動かすことでエネルギーを発散できるし、においを嗅ぐことで脳にもしっかり刺激が入ります。気持ちよく疲れた犬は、留守中にぐっすり眠って過ごしやすくなります。
散歩の時間は犬種・年齢・体力によって変わります。
「小型犬だから短くていい」「大型犬だから長ければいい」という単純な話ではなく、大切なのは、ウチの子が満足できる内容にすることです。
たとえば、忙しい朝でも、急いで歩くだけじゃなく、数分でもにおい嗅ぎの時間を作ってあげると、ワンちゃんの満足度が変わります。
排泄を済ませてから周囲をゆっくり確認して、落ち着いて家に戻る──この流れを作ると、留守番への切り替えもスムーズになりますよ。
- 外出前にトイレを済ませる
- 散歩で軽く体を動かす
- におい嗅ぎで頭を使わせる
- 帰宅後も落ち着いて散歩する
ただし、食後すぐの激しい運動は避けたほうがよいとされています。
特に胸の深い犬種や大型犬では、胃拡張胃捻転症候群のリスクに注意が必要です。食事と運動のタイミングは、愛犬の体質に合わせて調整しましょう。
誤飲防止と室温管理
留守番中にいちばん大切なのは、ウチの子の命を守る環境づくりです。
飼い主さんの目が届かない時間には、ちょっとした油断が大きな事故につながることがあります。
危険物を片付ける
まずは、床や低い棚にある危険物を徹底的に片付けましょう。
- 薬
- 電池
- アクセサリー
- ひも
- 靴下
- 子どものおもちゃ
- 化粧品
- 洗剤
- チョコレート
- 観葉植物
などは、口に入れると危険なものばかりです。
ゴミ箱も、ふた付きにするか、ワンちゃんが絶対に届かない場所へ移動させてください。
室温を適切に管理
次に、室温管理です。犬は人間より床に近い場所で生活しているため、人が感じる温度とワンちゃんが感じる温度は違うことがあります。
夏は熱中症・冬は冷えに注意が必要です。エアコンを使う場合は、犬が過ごす高さに温湿度計を置いておくと安心です。
停電やエアコンの故障だって、ゼロではありません。
夏場に長時間留守番させる場合は、
- 直射日光を遮る
- 風通しを確保する
- ペットカメラの温度表示を定期チェックする
など、複数の対策を組み合わせることが大事です。
ペットシッターとデイケア
留守番の時間が長くなる日や、ひとりで過ごすことに強い不安を感じるワンちゃんには、ペットシッターや犬のデイケアを活用する方法があります。
「全部自分でどうにかしなきゃ」と抱え込まないことも、ウチの子を守る立派な選択です。
ペットシッターは、自宅に来てもらってワンちゃんの様子を見たり、トイレ掃除・給水・食事・散歩などをしてもらえるサービスです。
慣れた自分の家で過ごせるため、環境の変化に弱い子には向いていることが多いです。
一方、デイケアや犬の保育園は、日中に施設に預ける形が多く、犬同士の交流やトレーニング・遊びの時間がある場合もあります。
社会性を育てたい子や、日中に刺激が必要な元気な子には合う選択肢です。
| サービス | 向いている犬 | 注意点 |
|---|---|---|
| ペットシッター | 自宅で落ち着ける犬 | 事前面談や登録確認が大切 |
| デイケア | 人や犬との交流が好きな犬 | 相性や体調管理を確認する |
| ペットホテル | 宿泊が必要な犬 | 環境変化のストレスに注意 |
利用する際は、動物取扱業の登録・スタッフの対応・緊急時の連絡体制・料金・キャンセル規定などを事前に確認しましょう。
犬用のおもちゃで退屈対策
留守番中の退屈対策として、犬用おもちゃはとても役立ちます。
特に、フードを少し入れられる知育玩具や、噛むことで気持ちが落ち着きやすい丈夫なおもちゃは、ワンちゃんの留守番を穏やかにしてくれます。
ただし、留守番中のおもちゃ選びでは安全性が最優先です。
- 小さすぎるもの
- 壊れやすいもの
- ひもや綿が出やすいもの
- 犬が噛み砕いて飲み込む可能性があるもの
は避けてください。
初めて使うおもちゃは、必ず飼い主さんが見ているときに試してから留守番用にするのが鉄則です。
- 丸飲みできない大きさを選ぶ
- 壊れにくい素材を選ぶ
- ひもや小さな部品がないものを選ぶ
- 最初は見守れる時間に使わせる
- フード量は一日の食事量に含める
知育玩具にフードを入れる場合は、量に注意してください。留守番のたびに大量のおやつを入れていると、肥満や胃腸の負担につながることがあります。
普段のフードの一部を使うようにすると、体重管理がしやすいです。
安全なおもちゃを上手に使えば、留守番中の退屈をやわらげることはできます。
ただ、ワンちゃんによって合うものは全然違います。
噛むのが好きな子・鼻を使うのが好きな子・転がすのが好きな子──ウチの子の好みに合わせて選んであげてください。
ただし、おもちゃは万能ではありません。
犬が強い分離不安を抱えている場合、おもちゃだけで解決するのは難しいことがあります。
吠え続ける、自傷行動がある、パニックになるといった様子があるなら、獣医師や行動診療に詳しい専門家に相談してみてください。
見守りカメラと自動給餌器
見守りカメラや自動給餌器は、共働き家庭や長時間外出がある家庭にとって心強いアイテムです。
ワンちゃんの様子をリアルタイムで確認できることで、飼い主さんの不安がずいぶん軽くなることがありますよね。
安心感抜群の見守りカメラ
見守りカメラでは、ウチの子が寝ているのか・歩き回っているのか・吠えているのかが確認できます。
温度表示や録画機能、音声機能がついているタイプもあります。
ただし、音声で呼びかけるとかえってワンちゃんが混乱する場合もあるので、使い方には注意が必要です。
また、見守りカメラは安心材料ですが、見すぎに注意です。
仕事中に何度もスマホを確認してしまい、飼い主さん自身がへとへとになるケースもあります。
確認する時間を決めるなど、無理のない使い方を意識しましょう。
便利な自動給餌器
自動給餌器は、食事の時間がずれやすい家庭に便利です。設定した時間にフードが出るので、空腹の時間を短くしやすくなります。
ただ、機械の不具合・電池切れ・フード詰まりの可能性もあるため、定期的な動作確認は欠かせません。
ペット用アイテムは便利ですが、ワンちゃんの安全を完全に保証するものではありません。導入するときは、製品の仕様・対応するフード・設置場所・故障時の対応を事前に確認してから使い始めてくださいね。
犬のお留守番をかわいそうに感じたときのQ&A
ここでは、飼い主さんからとくに多く聞かれる悩みにお答えしていきます。
ウチの子を思う気持ちが強いほど、留守番後の接し方や生活リズムに迷うものですよね。
無理なく続けられる方法を一緒に考えていきましょう。
犬に「ごめんね」と伝える方法は?
留守番させたあとに、つい「ごめんね、寂しかったよね」と何度も言いたくなる──その気持ち、ものすごくよくわかります。
ただ、ワンちゃんは人間の謝罪の”意味”を言葉どおりに理解するわけじゃなくて、声のトーン・表情・動きから飼い主さんの感情を読み取っているんです。
そのため、泣きそうな声で何度も謝ったり、帰宅直後に大げさに抱きしめたりすると、ワンちゃんは「何か不安なことがあったのかな」と感じてしまうことがあります。
留守番を特別な事件にしないためには、落ち着いた声で短く声をかけるくらいがちょうどいいんです。
帰宅時にワンちゃんが興奮している場合は、すぐ高い声で応じるのではなく、少し落ち着くのを待ってから関わりましょう。
おすわりができる子なら、静かに合図を出して、できたら穏やかに褒めてあげてください。
ごめんねの代わりに、安心を伝える
落ち着いた声、ゆっくりした動き、やさしいスキンシップは、犬にとって分かりやすい愛情表現です。
おやつで埋め合わせをするなら、毎回の決まった儀式にしすぎないほうがいいことがあります。
ワンちゃんがおやつを強く期待するようになると、もらえない日に不満やストレスが出ることがあるためです。
おやつよりも、散歩・遊び・ブラッシング・穏やかな声かけでウチの子との時間を深めていきましょう。
勤務時間が不規則(シフト制)で時間がバラバラな場合は?
シフト制の仕事だと、外出・帰宅の時間が日によってバラバラになって、ワンちゃんの生活リズムが乱れやすくなりますよね。
犬は習慣から安心を得る動物なので、すべての時間を固定できなくても、できる範囲で”一定の流れ”を作ることがとても大切です。
たとえば、出勤が早い日も遅い日も、外出前には「トイレ→軽い散歩→飲み水の確認→留守番スペースへ誘導」という順番を変えないようにする。
犬は時刻よりも、行動の流れで次に何が起こるかを理解しやすいんです。
帰宅が大きく遅くなる日は、事前にペットシッターや家族に協力をお願いしておくと安心です。
シフトが出た時点で、その日の留守番時間を確認して、長くなりそうな日だけサポートを入れる、というやり方もおすすめですよ。
- 外出前の流れを固定する
- 長くなる日は事前に人の手を借りる
- 食事時間のずれは自動給餌器で補う
- 休日に寝だめさせるより日々の安定を優先する
不規則勤務は、飼い主さん自身も体力的・精神的に消耗しやすいですよね。
何もかも完璧にしようとするよりも、ウチの子に本当に必要なケアを優先順位で整理しておくと、無理なく続けられます。
多頭飼いの場合は同じサークルに入れても大丈夫?
「犬同士が一緒なら寂しくないはず」と思いがちですが、一緒に入れるかどうかは慎重に判断してください。
相性のいい子同士であれば、一緒の方が安心して過ごせることもありますが、飼い主さんがいないときは状況が変わることがあります。
普段は仲良くしていても、留守中はフード・おもちゃ・寝床・トイレの場所をめぐって小さなトラブルが起きることがあります。
逃げ場のない狭い空間では、けんかに発展するリスクもあるんです。
特に、体格差が大きい子同士・年齢差がある子同士・どちらかがシニアや病気の子の場合は、休める場所を分けてあげた方が安心です。
お互いが見える距離に置きながら、サークルやゲートで空間を分ける方法もあります。
留守番中の多頭飼いは逃げ場の確保が大切
一緒に過ごさせる場合でも、水、寝床、トイレ、休める場所を複数用意し、ひとつの資源を取り合わない環境にしましょう。
おもちゃやフード入り知育玩具を置く場合も、取り合いにならないかを事前に確認してください。
飼い主さんの目があるときは問題なくても、留守中は状況が変わることがあります。
心配な場合は、犬ごとにスペースを分けて留守番させた方が安全です。
平日と休日で生活リズムが違う場合の対処法
平日は仕事で留守番が長く、休日は一日中一緒にいる──そういう家庭はとても多いですよね。
休日にたっぷり関わることはいいことですが、平日との差があまりに大きいと、月曜日の留守番をつらく感じる子が出やすくなることがあります。
休日も、ウチの子がひとりで落ち着く時間を少し作るようにしてみてください。
飼い主さんが家にいる日でも、クレートやベッドで静かに休む時間を作ることで、「ひとりでも大丈夫」という経験を積ませることができます。
逆に、平日は忙しくても、短時間でいいので質の高い関わりを入れることが大切です。
散歩でにおい嗅ぎをさせる・数分だけおもちゃで遊ぶ・ブラッシングしながら話しかけるなど、小さな積み重ねがワンちゃんの心の安定につながります。
生活リズムの差を小さくするコツは、休日に構いすぎないこと
一緒にいる時間と、犬が自分で休む時間の両方を作ることで、平日の留守番にも適応しやすくなります。
休日に長時間外出する予定があるなら、平日と同じように留守番前の散歩・トイレ・飲み水・室温管理を整えてください。
曜日に関係なく、ウチの子にとって予測しやすい流れを作ることが、安心につながります。
まとめ
犬の留守番をかわいそうだと感じるのは、あなたがウチの子を心から大切にしている証拠です。でも、犬の留守番は必ずしも不幸な時間ではありません。
安全な環境・無理のない時間・安心できる寝床・十分な水・適切な室温、そして帰宅後の穏やかな関わりがあれば、ワンちゃんは落ち着いて待てるようになることがあります。
一方で、12時間以上に及ぶ長時間の留守番・狭いケージでの長時間拘束・誤飲物がある部屋での留守番・体調不良時の外出は、やはり注意が必要です。
一般的な時間の目安だけに頼らず、ウチの子の年齢・体調・性格・トイレ習慣に合わせて考えましょう。
- 犬の留守番は環境次第で休息時間になる
- 6時間から10時間でも個体差に注意する
- 12時間以上は外部サポートを検討する
- 長時間ケージは寝床とトイレの分離が重要
- おもちゃやカメラは安全確認のうえで使う
犬の留守番がかわいそうかどうかは、時間の長さだけで決まるものじゃありません。
大切なのは、留守番中の安全と、一緒にいるときの関わりの質です。できることをひとつずつ整えていけば、共働き家庭でもウチの子が安心して暮らせる環境に近づけますよ。
なお、健康状態や問題行動には個体差があります。
症状が続く場合や、留守番中の安全に不安を感じる場合は、動物病院や行動診療に詳しい獣医師、信頼できるペットシッター・ドッグトレーナーに相談しながら、ワンちゃんに合った方法を見つけていってください。


